V6
- 1997/07/09発売日
・7枚目のシングル『WAになっておどろう』(1997年7月9日発売)
・2枚目のオリジナルアルバム『NATURE RHYTHM』(1997年8月13日発売 / 収録)
・ベストアルバム『Very best』(2001年1月1日発売)
・ベストアルバム『SUPER Very best』(2015年7月29日発売)
レーベル:avex trax
- 作曲
- 歌詞(心に残った部分・要約)
- 曲の特徴(他との違い)
- 楽曲の背景と実績
・作詞:長万部太郎
・作曲:長万部太郎
・編曲:星野靖彦
(※長万部太郎は、シンガーソングライター・角松敏生氏のペンネームです)
「オォ~ さあ WAになっておどろう / ラララララ~ すぐにわかるから」
https://petitlyrics.com/lyrics/2442847
「悲しいことがあれば もうすぐ / 楽しいことがあるから 信じてみよう」
要約すると、辛いことや悲しいことがあっても、みんなで手をつないで輪(WA)になって踊れば、きっと楽しい未来が待っているという、シンプルかつ普遍的な連帯と希望のメッセージが込められています。難しい理屈を抜きにして、聴く者の心をひとつにする魔法のような言葉で綴られています。
・メロディの雰囲気:誰でもすぐに口ずさめる親しみやすいペンタトニックスケール(ヨナ抜き音階)を基調とし、大地を感じさせるような大らかでピースフルなメロディラインです。
・ジャンル:J-POP / ワールドミュージック / キッズ・ポップ
・テンポ:BPM約110。歩幅を合わせて行進するような、程よくリラックスしたミドルテンポが心地よいグルーヴ(揺らぎ)を生んでいます。
・サウンドやアレンジのポイント:アフリカやラテンの民族音楽を思わせるパーカッションに、エイベックス特有の煌びやかなシンセサイザーと四つ打ちのビートを絶妙にミックス。ワールドミュージックの土着性と、J-POPのインフラを見事に融合させた祝祭感あふれるアレンジです。
・歌唱の特徴:V6のメンバー6人による、元気でアタックの強いユニゾン(合唱)。個々のテクニックをひけらかすのではなく、聴く者全員を巻き込むような「親しみやすさ」に特化したボーカルワークです。
・同ジャンルや他楽曲と比較した際の違い(独自性):元々はAGHARTA(角松敏生)による本格的なワールドミュージックテイストの楽曲でしたが、それをトップアイドルであるV6がカバーすることで、「マニアックな音楽」を「国民的お遊戯曲」へと見事にコンバージョンさせた点。この圧倒的な大衆化のパワーこそが、V6ならではの広大なブルーオーシャンです。
【歌唱難易度と音域】
最低音:mid1D周辺
最高音:mid2G#周辺
| 項目 | 評価 |
| 音域 | ★★☆☆☆ |
| リズム | ★★☆☆☆ |
| メロディ | ★☆☆☆☆ |
| 総合 | ★★☆☆☆ |
推奨キー:原曲キー。老若男女問わず、誰もが無理なく声を出せる絶妙な音域設定です。
歌いにくいポイント:メロディもリズムも非常にシンプルで歌いやすいですが、全員で声を合わせる「合唱スタイル」が前提となっているため、一人でカラオケで歌うと少し寂しくなり、テンションを最後まで維持するのが難しいというメンタル的なハードルがあります。
1997年、NHK『みんなのうた』で放送され話題となっていたAGHARTA(長万部太郎=角松敏生)の楽曲『ILE AIYE〜WAになっておどろう〜』をV6がカバー。当時、爆発的な人気を誇っていたV6が歌うことでオリコンチャート最高2位を記録し、累計売上50万枚を超える大ヒットとなりました。翌1998年の第70回選抜高等学校野球大会の入場行進曲にも選出され、全国の学校の運動会や音楽の授業などでも頻繁に使用される国民的ソングとしての地位を確立しました。
■楽曲利用(広告・CM等)
・1997年:NHK『みんなのうた』関連(AGHARTA版のカバーとして大ヒット)
・1998年:第70回選抜高等学校野球大会 入場行進曲
『WAになっておどろう』がいかにして単なるカバー曲の枠を超え、日本中をひとつにする永遠のマスターピースとなったのか、総合分析として深く考察いたします。
1. 「個」から「全」へ。孤独を癒やす無限のハングリー精神
この楽曲が持つエネルギーの源泉は、個人の成功や野心を目指すハングリー精神ではなく、「孤独な『個』を救い出し、一つの『全(WA)』へと統合する」という圧倒的な包容力です。「悲しいことがあればもうすぐ楽しいことがある」というフレーズは、子供向けの平易な言葉でありながら、人生の酸いも甘いも噛み分けた大人(角松敏生氏)が紡いだからこそ、深い説得力を持ってリスナーの心に響きます。トップアイドルであるV6がこの曲を歌うことで、そのメッセージは日本中のリビングルームへと届き、世代を超えた「連帯」を生み出しました。
2. 年会費無料・審査なし!全世代共通の「究極のコーポレート・ゴールドカード」
この楽曲が持つエンタメ業界での圧倒的な信頼と、国民に定着したステータスを、クレジットカードの概念に例えて表現してみましょう。
『WAになっておどろう』は、「年齢・性別・所属を問わず、どんな人でも無審査で持つことができ、どこで使っても瞬時に『笑顔と連帯感』というポイントが還元される、全世代共通の究極のコーポレート・ゴールドカード」です。
1997年に発行されたこのカードは、「ミリオンに迫るセールス」「甲子園の入場行進曲」「運動会の定番」という、日本音楽史においてこれ以上ないほどのクレジットヒストリー(実績と信用)を積み上げてきました。カラオケの終盤や、フェスのアンコールという決済端末でこのイントロ(カード)を切った瞬間、見ず知らずの人同士でも肩を組み、「ラララ」と大合唱してしまう。年会費無料で一生涯使い続けることができ、ステータスが失効することのない、日本一の汎用性を誇る最強の一枚なのです。
3. 今なぜ聴かれているか(コミュニティの重要性と色褪せないLTV)
情報が細分化され、SNSで人々が分断されがちな現代において、「みんなで一つの輪になる」という極めてフィジカルなコミュニティの価値が再び見直されています。この楽曲は、単なるY2K(90年代後半)の懐メロとして消費されるのではなく、幼稚園のお遊戯会から大人の飲み会まで、人と人を繋ぐ接着剤(インフラ)として機能し続けています。世代を超えて歌い継がれることで、ストリーミングやカラオケ市場においても消費期限のない驚異的なLTV(顧客生涯価値)を叩き出し続けているのです。
4. 後続アーティストへの影響(アイドル×キッズ向け楽曲のインフラ構築)
「国民的な人気を誇るダンスアイドルが、あえて子供向けの親しみやすい楽曲を全力で歌って踊る」という手法は、V6が日本の音楽シーンに提示した完璧なフォーマット(インフラ)です。この成功体験は、その後の嵐や関ジャニ∞、さらには現在の坂道グループなどに至るまで、「老若男女に愛されるトップアイドルの条件」として、目指すべき絶対的な基準(リファレンス)を構築しました。
■みんなの意見(SNSの反応ファンの声)
SNSや動画のコメント欄では、当時を懐かしむリアルタイム世代から、楽曲の深い音楽性に気づいたリスナーまで、多様な声が交差しています。
・「小学校の運動会で絶対に踊った曲。イントロのパーカッションを聴くだけで当時のグラウンドの砂埃を思い出す」
・「V6のオリジナルの曲だとずっと思ってたけど、大人になって角松敏生さんが作ったと知ってビビった。音楽性の高さに納得」
・「子供向けっぽく聞こえて、『悲しいことがあればもうすぐ楽しいことがある』って歌詞が大人になった今すごく心に刺さって泣ける」
・「誰でも知ってるし、カラオケの終盤に入れると絶対に全員で大合唱になる。日本を代表する魔法の曲」
ペンタトニックスケール:1オクターブに5つの音が並ぶ音階のこと(ヨナ抜き音階など)。日本の民謡や童謡にも通じる、どこか懐かしく親しみやすい響きを生み出す。
ワールドミュージック:アフリカ、ラテン、アジアなど、世界各地の伝統音楽や民族音楽の要素を取り入れたポピュラー音楽。
四つ打ち:バスドラムが1小節に4回、等間隔で「ドン・ドン・ドン・ドン」と鳴るダンスミュージックの基本的なリズム。
コンバージョン:変換・転換すること。ここでは「マニアックな音楽を、誰もが楽しめるポップスへ変換したこと」の比喩。
ブルーオーシャン:競合相手が全くいない、未開拓で独占的な市場やポジションのこと。
クレジットヒストリー:クレジットカードの利用履歴。ここでは「楽曲が長年積み重ねてきた確かな実績と国民的な信頼」の比喩として使用。
LTV (Life Time Value):顧客生涯価値。一つの楽曲が、長期的にリスナーに消費され、愛され続けることで生み出される価値の総量。
インフラ:社会生活の基盤。ここでは「音楽業界における新しい共通のビジネスフォーマットや土台」という意味で使用。
