DA PUMP
- 2000/9/27発売日
12枚目のシングル『if…』(2000年9月27日発売)
ベストアルバム『Da Best of Da Pump』(2001年2月28日発売)
4枚目のオリジナルアルバム『the NEXT EXIT』(2002年2月20日発売)
ベストアルバム『THANX!!!!!!! Neo Best of DA PUMP』
(2018年12月12日発売 / ボーカル再録バージョン)
レーベル:avex tune
- 作曲
- 歌詞(心に残った部分・要約)
- 曲の特徴(他との違い)
- 楽曲の背景と実績
・作詞:m.c.A・T
・作曲:富樫 明生
・編曲:富樫明生
※m.c.A・TはDA PUMPのプロデューサーであり、初期作品を多く手がけた人物。
「もしも君が一人なら 迷わず飛んでいくさ」
https://petitlyrics.com/lyrics/1170255
「俺の行く末密かに暗示する人Honey!」
要約すると、叶わぬ恋への未練や、すれ違う男女の切ない距離感を歌ったラブソングです。「もしもあの時、ああしていれば」という後悔(if)を抱えながらも、相手を強く想い続ける男性の不器用で真っ直ぐな愛情が、リズミカルなラップと哀愁漂うメロディに乗せてドラマチックに描かれています。
・メロディの雰囲気:マイナーコードを中心に展開される、どこか冷たくも情熱的な哀愁メロディです。
・ジャンル:J-R&B / ヒップホップ / ダンス・ポップ
・テンポ:BPM約92。急ぐことなく、重く深くノれる極上のミッドテンポです。
・サウンドやアレンジのポイント:プロデューサーである富樫明生(m.c.A・T)の真骨頂とも言える、洋楽ライクな本格的R&Bトラック。ファットに打ち込まれたキックとスネアのループに、メロウなエレピ(エレクトリックピアノ)の音色が絡み合います。ボーカルトラックには適度なコンプレッサーがかけられ、トラックの重低音に埋もれないクリアな音像(ミキシング)が実現されています。
・歌唱の特徴:ISSAの圧倒的な肺活量とピッチの正確さが光るハイトーンボーカルと、KENによる低音を活かしたパーカッシブなラップが、楽曲内で見事なコントラストを描いています。
・同ジャンルや他楽曲と比較した際の違い(独自性):当時はまだ日本のメジャーシーンで定着しきっていなかった「歌と本格的なラップの融合」を、ポップスとして完璧なバランスで成立させた点。アイドルのようなルックスを持ちながら、ストリートの重厚なグルーヴを体現したこのアンバランスさが、唯一無二のブルーオーシャンを開拓しました。
【歌唱難易度と音域】
最低音:mid1F周辺
最高音:hiA周辺
| 項目 | 評価 |
| 音域 | ★★★★☆ |
| リズム | ★★★★★ |
| メロディ | ★★★★☆ |
| 総合 | ★★★★★ |
推奨キー:原曲キーは男性としては非常に高く、かつラップ部分は低いため、一般男性はキーを2〜4つ下げるのが無難です。女性が歌う場合は、キーを3〜5つ上げて歌うとメロディ部分は映えますが、ラップ部分が低くなりすぎるため注意が必要です。
歌いにくいポイント:ISSAのパートは、息継ぎの隙間が少ない上に高音域(hiA)が頻出します。さらに、16ビートの跳ねるようなグルーヴを感じながらラップのフロー(リズムの乗り方)を再現しなければならないため、ボーカルスキルとリズム感の両方が高次元で要求される超難曲です。
DA PUMP最大のヒット曲であり、累計売上30万枚以上を記録したグループの代表曲です(後にリリースされた『U.S.A.』と共に彼らのキャリアを象徴する楽曲となっています)。リリース当時、有線放送やカラオケランキングで長期間上位にランクインし続け、日本中にR&B/ヒップホップのノリを浸透させる大きな原動力となりました。
■楽曲利用(広告・CM等)
特になし
(明確な大型タイアップを持たないノンタイアップ曲でありながら、楽曲自体の圧倒的なクオリティと口コミだけで爆発的なトラフィックを生み出し、メガヒットに至った稀有な例です)
『if…』がいかにして00年代の日本の音楽シーンを塗り替え、現在まで愛され続けるマスターピースとなったのか、総合分析として深く考察いたします。
1. 曲にはどんな思いが込められているのか(強がりと脆弱性の同居)
この楽曲の魅力は、歌詞とボーカルが放つ「強がりと脆弱性」の絶妙なバランスにあります。ラップパートでは「俺の行く末〜」と自信に満ちた強いトーンで男らしさを誇示する一方で、サビでは「もしも君が一人なら」という切実な願い(if)を、ハイトーンでどこか泣いているかのように歌い上げます。この感情のコントラストが、聴く者の胸を強く締め付けるのです。
2. 今なぜ聴かれているか(色褪せないトラックとスキルへの再評価)
リリースから20年以上が経過した現在、日本の音楽シーンではR&Bやヒップホップが完全に市民権を得ています。耳の肥えた現代のリスナーが改めてこの曲を聴いた時、富樫明生による緻密なトラックメイクと、ISSAの恐るべきボーカルスキルの高さに再び驚愕する現象が起きています。単なる懐メロの枠を超え、J-R&Bの歴史的教典(インフラ)として再評価の文脈でストリーミング再生され続けているのです。
3. いつでもVIP待遇を約束する「2000年代J-POPのブラックカード」
この楽曲がカラオケやフロアで持つ圧倒的なステータスを、クレジットカードに例えて表現してみましょう。
『if…』は、「持っているだけでどんな場所でも一瞬で空気を掌握できる、00年代J-POPにおける最強のブラックカード」です。
世代の集まるカラオケや音楽イベントという「加盟店」でこの曲をスワイプ(入力)した瞬間、その場にいる全員のノスタルジーとテンションが強制的に引き上げられます。「俺の行く末〜」というラップ部分を誰かが完璧に歌いこなせば、それだけで周囲からのリスペクト(ポイント還元)は計り知れません。流行りのカードが次々と年会費の更新を終えて消えていく中、この楽曲だけは半永久的に最高峰のステータスと熱狂を提供し続ける、人生のプレイリストに絶対に入れておくべき至高の一枚です。
4. 後続アーティストへの影響(ボーイズグループの到達点)
「歌って踊れる男性グループ」に、本格的なブラックミュージックの手法を取り入れた彼らのスタイルは、その後のw-inds.や三浦大知、さらには現在の国内ボーイズグループやK-POPシーンに至るまで、多大な影響を与えました。歌唱担当とラップ担当がシームレスに入れ替わりながら楽曲を構築するフォーマットは、この曲によって一つの完成形(インフラ)を提示されたと言って過言ではありません。
■みんなの意見(SNSの反応ファンの声)
・「『U.S.A.』でDA PUMPを知った若い世代にこそ、このゴリゴリにカッコいいR&B期の彼らを見てほしい」
・「ISSAの歌唱力はもちろんなんだけど、KENのラップのクセになるフローがこの曲の裏の主役だと思う」
・「カラオケで歌うと、サビの高音で毎回撃沈する。当時のISSAはこれを激しく踊りながら生歌でやってたってヤバすぎる」
・「イントロのエレピが流れた瞬間に、2000年代のあの空気感に一気に引き戻される。最強のタイムマシーン」
世代を超えて、その圧倒的な実力と楽曲のクオリティでリスナーを魅了し続ける不朽の名作です。
