「BLOOD on FIRE」は、2005年に書かれたとは思えない曲だ
AAAの「BLOOD on FIRE」は、
アニメ『頭文字D』の印象が強い人も多いと思う。
正直、それはどうでもいい。
この曲の本質は、
2005年という時代に、ここまで“剥き出しの衝動”を
メジャーで出せたこと自体の異常さにある。
■ 2005年という時代背景
2005年は、どんな時代だったか。
- 「空気を読む」が美徳
- 強い言葉は避けられる
- J-POPは“優しさ”と“共感”が主流
- 恋愛ソングは、失恋か純愛か、どちらか
そんな中で出てきたのが、この曲。
■ 「燃やせ 血の奥で」という危うさ
BLOOD on FIREは、
慰めも、共感も、説明もない。
あるのは、
- 衝動
- 焦燥
- 自分を抑えきれない感情
「燃やせ 血の奥で」というフレーズは、
今だったら確実にマイルドに書き換えられる。
でも2005年のこの曲は、
抑え込まれる前の感情を、そのまま投げてくる。
だから危ういし、
だから今聴いても古くならない。
■ AAAというグループだから成立した曲
この曲は、
一人で歌っていたら成立しない。
AAAという複数人グループだからこそ、
- 衝動が分散され
- 暴走しすぎず
- それでいてエネルギーは保たれる
集団の中にある“個の衝動”を、
音楽として成立させている。
これが、
当時のボーイズグループの中でも
AAAが異質だった理由だと思う。
■ 今の自分で聴く「BLOOD on FIRE」
今の自分の状況でこの曲を聴くと、
恋愛の歌というより、自分自身への歌に聞こえる。
- 好きなのに進まない
- 理由をつけて止まっている
- 本当は動きたいのに、抑えている
BLOOD on FIREは、
「考えすぎるな」とも言わないし、
「正しくあれ」とも言わない。
ただ、
「お前の中の火は、まだ消えてないだろ」
と突きつけてくる。
■ この曲が今も生きている理由
2005年の曲なのに、
この曲は今の閉塞感のある時代にも刺さる。
それは、
感情を整理しないまま、
燃やすことを肯定しているから。
今は、
- 言葉を選びすぎて
- 正解を探しすぎて
- 気持ちを出す前に、引いてしまう
そんな時代だからこそ、
BLOOD on FIREは異物として残っている。
■ まとめ
「BLOOD on FIRE」は、
アニメの主題歌だから評価される曲じゃない。
2005年という時代に、
ここまで生身の感情を
商業音楽として出したことが、すごい。
この曲を聴いて、
少し苦しくなるなら。
それはたぶん、
自分の中の火が、まだ生きている証拠だ。

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